方程式と論理

みなさん、こんにちは。
ブログ第216弾です。

先週はプロ野球で日本シリーズがありました。
普段、あまりテレビで野球を観ないので選手は詳しくありませんが、
オリックスの山本選手は『カッコいいなぁ』と思って観ていました。
オリンピックでも活躍していたようで知らなかったこと、お恥ずかしい限りです。
昔、良く観ていた頃、中継ぎから抑えのピッチャーへと
よく『勝利の方程式』なんて言葉が懐かしいなぁと思っていました。
昔から日本人は『寅さん』や『水戸黄門』のように
『決まり文句』や『ハッピーエンド』のシチュエーション
心の中で待っていました。みたいな良い文化もあるようです。

さて、今週は『方程式と論理』についてお話をしたいと思います。
良く経営は、理屈では説明できない『ケモノ道』なんて言われることがあります。
私も同感で、決まった方策で、毎回通用するほど簡単なものではないでしょう。
なぜ、ふとこれを思ったかというと、英語の勉強をしている時です。
その勉強方法は、日本語を聞いて、瞬間的に英語の文に切り替えるという方法です。
英語脳を作り上げる勉強方法で、答えを間違えて、『方程式と論理』の違いを感じました。

私なりに英語に例えると、例えば私がようやく英語にスムーズに変換できた時に、
そのセンテンス(文)があたかも方程式にように逆に融通は効かない。
文で言うと、
Didn’t you know that? あなたはそれをしらなかったのですか?
中々、否定疑問文の日本語を英語にしっかり出せなかったのですが、
できた途端、なんでもDidn’tを使ってしまう。
ここで言うとDidn’t you という否定疑問文の構造や意味合いが論理で
ようやく乗り越えた故に、Didn’t you know that?の文自身があたかも方程式のように
自分の成功事例として覚えてしまうと現在形になると途端に言えない。
臨機応変さが足らない。まだ本当の実力になっていない。

それをビジネスに例えると、他社がやっていて儲かっているからやる!!ではなくて
しっかりその論理、構造を理解した上で、自分には役に立つ、
ここは工夫が必要だ。
そもそも、この論理や構造だと、うちの論理に合わない。
構造的に相性が悪いということも
わかるようになってくるのではないかと思いました。
ビジネスに方程式はないが、論理はある。
まさにそんな気がします。

例えば、良くサウスウェスト航空の例を出すのですが、
彼らが価値を提供しているのが、ローコストオペレーションで
飛行機の機種は一種類で、メンテナンス費用を効率化、
大きな空港は使用しないので、駐車料金が安い、
発着時間の滞在期間をなるべく短くするべく30分を基準としているので
駐車料金が安い。飛行機の回転率が高い、
駐車を短くするために、指定席はなし、
余計なサービスをつけない。などがありました。
このいろんな打ち手が論理的に絡み合いながら、
ローコストオペレーションを行なっている
だから、単なる値下げではありませんし、いろんなものが絡み合っているからこそ
他社も真似しづらい、
しかし一部だけしか見ず、また論理的な構造に目をやらずにこれからの飛行機業界は
ローコストオペレーションだとしてしまうと勝手に頭の中で、
方程式が出来上がってしまい、苦労へと進んでしまうと思います。

方程式というのは、数学での数式ですから
基本的には同じ方程式を使えば同じ答えが返ってくるでしょう。
方程式にもたくさん数はあるでしょうが、全体から見たら限りがあるように感じます。
しかし、先程のサウスウェスト航空のように論理は数が少なくてもかなりのパターンがあり、
可能性としても無限に近いかも知れません。
だから、方程式ではなく、論理の方がビジネスに役に立ちやすいのかも知れません。

今週は、私の英語での間違いからそんな方へ感じたことを纏めてみました。
では、また来週お会いしましょう!!

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